無農薬野菜と
オリーブオイルの美味しい料理で健康に
エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルとは種類が違う。その違いとは
健康志向の方に最近注目を浴びているオリーブオイル。でも実際には健康にいいと聞いたから使っているとか、オリーブオイルならどれも同じ、と思っている方が多いのではないでしょうか。
オリーブオイルにはいくつか種類があるのです♪今回はその種類やエキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの違いについてお伝えします。
【コンテンツ】
エキストラバージンオリーブオイルとは
オリーブオイルとは何か知っていますよね。字のごとく、オリーブからできるオイルですね。
一般的な菜種油、大豆油、グレープシードオイルなどとの違いは、それらのオイルは硬い種を搾っているのと比べて、オリーブオイルはオリーブの実をそのまま絞ってできたもの。いわゆるオリーブの果汁(ジュース)です。
つまりオイルというより、リンゴやミカンを搾ったジュースに近いと思ったほうがいいでしょう。ただ成分がほとんどが脂質のためにオイルに分類されています。
ではエキストラバージンオリーブオイルとは?
普通のオリーブオイルとどう違うの?ピュアオリーブオイルって聞いたことがあるけど、、。
エキストラバージンオリーブオイルは生で、ピュアオリーブオイルは加熱用に、というのを耳にしますがそれが正しいとは言えません。
エキストラバージンオリーブオイルは揚げ物にもOK!加熱に向いている理由とは
そもそも、作り方が違います。
どちらを使ったらいいかは、このサイトを参考にしていただいて、ご自身で判断していただれければと思います。
オリーブオイルの種類
まず、オリーブオイルの種類について書いてみますね。オリーブオイル選びのヒントにしていただければ幸いです。
オリーブオイルはIOC(国際オリーブオイル協会)の規格により大きく分けて次の3つに分けることができます。
①バージンオリーブオイル
オリーブの実を精製などの化学処理を全く行わず
生の果実を搾って作られるオイル。
②精製オリーブオイル
バージンオリーブオイルを精製してできるオリーブオイル
③ポマースオリーブオイル
オリーブの搾りかすから作られるオリーブオイル
この3種類はそれぞれさらに細かく種類に分かれます。
ちなみにエキストラバージンオリーブオイルは
①のバージンオリーブオイルに、
ピュアオリーブオイルは
②の精製オリーブオイルの分類に入ります。
バージンオリーブオイルとは
まずは①バージンオリーブオイルについて説明します。
オリーブオイルの3種類のうち、バージンオリーブオイルは生のオリーブ果実を搾って作られるオイルです。果実を絞って油分と水分に分けるだけ。その際、精製などの化学処理を一切行いません。
余分な加工をしないので、ポリフェノールや果実の天然栄養成分が
そのまま含まれています。
搾られたままのバージンオリーブオイルはオイルの酸価(酸化している割合)によって4種類に分けられます。その中で最高品質のオイルがエキストラバージンオリーブオイルなのです。IOC(国際オリーブオイル協会)の規定で酸価が0.8%以下のものでないといけません。
バージンオイルには他に、
・(ファイン)バージンオリーブオイル(酸価2.0%以下)
・オーディナリーバージンオリーブオイル(酸価3.3%以下)
・ランパンテオリーブオイル(酸価3.3%以上)
があります。
これらは、日本では食用になりません。
精製したオリーブオイルとは
次に②精製オリーブオイルです。
エキストラバージンオリーブオイルはバージンオイルの中で最高品質のバージンオイルでした。でも酸価が高くて、エキストラバージンオリーブオイルと呼べないオイルがあります。どうするかというと・・・
酸価を低くするために化学的に精製します。精製したオイルは2種類あります。
・精製オリーブオイル
そのままでは食用に向かない酸価が高いバージンオリーブオイルを
化学的に精製したオリーブオイル。
無味無臭、そして酸価は0.3%以下になります。
・(ピュア)オリーブオイル
精製したオリーブオイルにバージンオイルを少し混ぜ、
オリーブオイルの風味をつけます。
それがピュアオリーブオイルと呼ばれるオイル。単にオリーブオイルとも呼ばれます。スーパーなどで売られていますね。酸価は1%以下です。
この工程を見てみると、ピュアオリーブオイルは決してピュアとは言えないですね。ピュアオリーブオイルと書かずにただオリーブオイルと書かれている製品もあります。そのほうがまだ良心的かも、、、。
だいたい、ピュアオリーブオイルという言い方はオリーブオイルの主要生産国であるスペインやイタリアにはありません。日本人が勝手にピュアと付けただけだそうです。
しかも日本ではエキストラバージンオリーブオイルも(ピュア)オリーブオイルも同じくくり「食用オリーブオイル」として分類されています。
ポマースオリーブオイルとは
では最後の③ポマースオイルです。
ポマースオイルとは、オリーブの搾りかすから作られたオイルこと。
オリーブをしぼった後の搾りかすにはまだ油分が残っており、その搾りかすに化学溶剤を使ってオイルを抽出します。それがポマースオイルです。この搾りかすから作ったポマースオイルはさらに3つに分類されます。
・未精製ポマースオリーブオイル
ポマースオリーブオイルを精製せずそのままのオイル
これはさすがに食用にはなりません。
・精製ポマースオリーブオイル
未精製のポマースオリーブオイルを精製したオイル・
精製するので酸価は0.3%と低くなります。
・ポマースオリーブオイル
精製ポマースオイルにバージンオリーブオイルを混ぜて作ったオイル。
なんと!食用にも使うことが可能になります。
市販のエキストラバージンオリーブオイルのほとんどが本物でない
エキストラバージンオリーブオイルは他のバージンオイルと比べて品質だけでなく栄養的にも一番すぐれているので毎日必要な脂質として是非取り入れて欲しいオイルです。すでに家では使っているよ!!という方も多いでしょう。
ただここで、注意。
それは市販されているエキストラバージンオリーブオイルがすべて本物であるという仮定のもと。
今お使いのエキストラバージンオリーブオイルがエキストラバージンオリーブオイルと言える品質のオイルかどうかは怪しいのです。
しかも美味しくないエキストラバージンオリーブオイルをそれが普通と思って使っているかもしれません。実はエキストラバージンオリーブオイルと書かれて販売されているものは80%本物でない!と言われています。
以前ポルトガルオリーブオイルのセミナーに参加した時、そのオリーブオイル生産者の方は世界に出回っている90%以上が本物でないとおっしゃっていました。
せっかく健康にいいからとエキストラバージンオリーブオイルを使っていても、本物のエキストラバージンオリーブオイルを選ばないとかえって健康被害を被ることにもなりかねないのです。
いかがでしたか?
健康・安全志向の方なら気になるところではないでしょうか。
まとめ
オリーブオイルには種類があります。今お使いのオリーブオイルがどういうものなのかをまず知ることが大切だと思います。もちろん良質で本物のエキストラバージンオリーブオイルをお使いになることを私はおすすめします。
でも絶対本物のエキストラバージンオリーブオイルを使うべきだ!というつもりはありません。健康面のことを考えて、どこに気を使うかは人それぞれ。ちゃんと違いを知った上で、納得して使うのが一番良いと思うのです。
経験上、美味しい本物のエキストラバージンオリーブオイルにテイスティングしていただいたら、それまで知っているオリーブオイルとの違いに皆さん驚かれます。エキストラバージンオリーブオイルってこんなに美味しいものなんだって。
実際、選ぶとなると難しいですよね。どれが本物かなんてわからないですもの。あなたはどこでオリーブオイルを購入していますか?
Tag: エキストラバージンオリーブオイル オリーブオイルの種類 ポリフェノール
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