おすすめオリーブオイルの種類と使い方

おすすめのオリーブオイルはどれですか?と聞かれることがあります。正直、即答はできません。

オリーブオイルソムリエとしてはその方がどういう使い方をしたいのかをお尋ねすることになります。

加熱調理に使うのか、そのままかけて生で食べるのか。生で食べるとしたらどんな料理に主に使うのか。その方の味覚によってもおすすめは変わります。

一概にこれがいいですよ、と言えないオイルがオリーブオイルなのです。

今回は、オリーブオイルの風味の種類、料理に合う使い方(フードペアリング)についてお伝えします。

オリーブオイルの種類

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美味しいオリーブオイルとは?それはその人の好みです

エキストラバージンオリーブオイルの種類によっては加熱に強いもの、そうでないものがあります。

おすすめのオリーブオイルを聞かれる方は、火を通す料理に使うということではなく、おそらくそのままやドレッシングなど、

生で食べるオリーブオイルのことを想定されているでしょう。そうなるとまず、どんな食材と一緒に使いたいか?

そしてその方の味の好みをお伺いすることになります。特に味の好みは人それぞれ。味覚も人それぞれなので、選ぶオリーブオイルも違います。

甘いものが好きな人または苦手な人。辛いものを好む人。辛さや苦さに敏感な人。

唐辛子をバンバン使っても平気な人もいれば、カレーは甘口で、、という方もいらっしゃるでしょう。

美味しいと感じる味は人それぞれなので、同じオリーブオイルが全ての人に好まれることはありません。

それほど、本物のエキストラバージンオリーブオイルは一本一本の風味が様々で、同じオリーブオイルでも収穫する年によって、またその味わいは変わってきます。

精製された無味無臭のオイルではそんなことはできません。

言い換えれば、それだけ味の違いがあるということは、お料理によって選ぶことができ、食を楽しめることなのではないでしょうか。

例えば、
 ・食事に合うワインを選ぶ
 ・サラダの種類によってドレッシングを選ぶ
 ・スイーツに合わせて、紅茶やコーヒーの
  テイストを選ぶ
といったように。

その提案をするのがオリーブオイルソムリエです。

おすすめのオリーブオイルを求める時はオリーブオイルソムリエがいるお店を利用することをまずはおすすめします。

オリーブオイルの味の種類

エキストラバージンオリーブオイルにはマイルドタイプと刺激があって力強いスパイシータイプがあります。

コンクールなどではその間にミディアムタイプという枠が設定されます。ここではマイルドとスパイシーの二つの種類をお話します。

文字から分かるように、マイルドなオリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルの特徴である辛みや苦味が少なく、甘味があって繊細な風味がするオリーブオイルです。

一方、スパイシータイプは辛み、苦み、渋みやハーブの香りなどが感じられる強いパンチのあるオリーブオイルです。

ここでまず好みが分かれますね。マイルドタイプが好き、または風味のはっきりした力強いスパイシータイプが好み、というように。

あなたは日常食べるものの中でどちらのタイプの味をお好みでしょうか。一口にオリーブオイルといっても香りや味が様々です。

素材や料理に好き嫌い、好みの味付けがあるように美味しいと思う基準は人それぞれです。

特にそのままパンにつけて食べる場合はオリーブオイルの味が重要になります。

可能であれば、テイスティングするのが一番いいでしょう。人によってはスパイシーなオリーブオイルは刺激が強すぎて食べられない。

反対に、マイルドタイプは食べやすく美味しいけど、何か物足りない、と感じます。

また仕上げにかける調味料のような使い方をすると、食材やお料理の味が変化するから不思議。

ですので、美味しいオリーブオイルどれですか?おすすめを教えてください、と言われても、一概にこれです!とは言えないのです。

バゲットにおすすめのオリーブオイルの種類

そうは言っても、やはりヒントは欲しいですよね。

本物のエキストラバージンオリーブオイルは値段は高め。100g当たり100円で販売されているものとは全く違います。いちかばちかで買ってみるには勇気が要りますよね。

そこで、食材や料理に合うオリーブオイルのおすすめや使い方の例をお伝えします。

オリーブオイル初心者の方は最初はマイルドタイプから初めて、だんだん刺激の強いタイプに挑戦するのが無難なのではと思います。

オリーブオイルは苦いくて辛いものなのだ!と分かっていらっしゃる方は最初からスパイシータイプがおすすめです。

エキストラバージンオリーブオイルに興味がある!とおっしゃる方が生で食べるならきっと、まずはバゲットにそのままつける食べ方ではないでしょうか。

それこそ、お好みのオイルの味を一番感じやすい食べ方です。

一般的にシンプルなバゲットにつけて食べる場合は、甘味が感じられ、後からややピリッと引き締まるような辛みのあるオリーブオイルが美味しいと思います。

苦みの強すぎるオリーブオイルはあまり合わないと私は思います。
レーズンやフルーツの入ったパンには甘いマイルドなオリーブオイルがよく合います。

実はこういうパンにも私はピリッとしたオリーブオイルをかけるのが好きですが、ほんと、これも好みです。

食材や料理に合うオリーブオイルの使い方(フードペアリング)の例

エキストラバージンオリーブオイルとお料理とのペアリングの例をあげてみます。

オリーブオイルのオーソドックスな選び方は甘味のある食材、エビ、白身魚のあっさりとした料理、卵料理などはマイルドタイプ

肉、魚、シチューなど味のしっかりした料理にはスパイシータイプ

中間のメディアムタイプならどちらにも使いやすいです。

オリーブオイルの使い方 野菜サラダとオリーブオイル
サラダといっても使う野菜によって変えるとGood!
 一般的な野菜サラダならマイルドタイプ
  のオリーブオイルと塩で。
 ルッコラやワサビ菜など苦み辛みのある
  野菜サラダならスパイシータイプで。

オリーブオイルの使い方 アイスクリームとオリーブオイル
普通のアイスクリームにかけると高級アイスに変わります♪
 甘いデリケートなオリーブオイルだと
  アイスクリームがさらにまろやかに。
 レモンなどのフレーバーの
  オリーブオイルをかけるとレモン風味に。
 ピリッと刺激のあるオリーブオイルを
  かけると大人の味になります。

オリーブオイルの使い方 焼き魚とオリーブオイル
イワシやアジなど焼き魚のお腹のところは苦いですね。

そこに苦みの強いオリーブオイルをかけると、マイルドな旨味に変わって食べやすくなります。

オリーブオイルの使い方 サーモンのお刺身とオリーブオイル
サーモンにスモーク(燻製)オリーブオイルをかけるとスモークサーモンに変身。

コストコで売られているサーモン。かなり量が多いのでオリーブオイルで味に変化をもたせてると飽きませんね。

このようにオリーブオイルは和食にも合います。お味噌汁、納豆、冷奴など、私は何にでもかけています。

和食はヘルシーだと言われますが、脂質(オイル)の摂取が少なくなりがちです。

脂質は三大栄養素の一つで、他の2つの栄養素とのバランスを保つためには必要ですし、オイルは血管を強くしてくれるので、

和食にオリーブオイルをプラスすることが健康維持につながると思います。

まとめ

エキストラバージンオリーブオイルはいろいろな風味を持っています。その方によってお好みのオリーブオイルは違います。

何によく使うかを考えてオリーブオイルソムリエに相談できる、またはテイスティングできるお店で購入されることがおすすめです。

食材との合わせ方に正解、不正解はありません。むしろどれも正解です。あなたが美味しいと思える使い方が正解なのです。

オリーブオイルが食卓にあることによって、食が豊かになりますように。

無農薬野菜とオリーブオイル



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