オリーブオイル新油とノヴェッロの違いは?

北半球ではオリーブの収穫は秋。秋に収穫したオリーブをすぐに搾油し、フィルターにかけたのちにタンクに保存して自然沈殿。

その上澄みを瓶詰して、やっと商品になります。日本には2~3月、春の訪れとともに『オリーブオイルの新油』としてやってきます。

今回はオリーブオイル・新油についてです。

オリーブオイル新油

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オリーブオイルの新油とは

オリーブの収穫は北半球では秋に始まります。早い地域では9月から。11月頃に収穫するところもあります。

収穫して搾ってすぐに瓶詰されたものは搾りたてオリーブオイル『ノヴェッロ(ヌーボー)』として販売されます。
  ワインだけじゃない、オリーブオイルにもヌーボー(ノヴェッロ)がある

通常のオリーブオイルは、搾ったできたオイルを、フィルターを通した後、ステンレスタンクで2~3か月保存します。

その間に不純物が自然沈殿し、透き通った上澄みオイルだけを瓶詰して出荷されることになります。

最初に瓶詰されて販売されるオイルを『新油』と呼んでいます。

オリーブオイル『ノヴェッロ(ヌーボー)』との違い

搾りたてのオリーブの新鮮な風味と栄養を楽しみたいなら『ノヴェッロ』は最高です。

何故なら、摘みたてのオリーブの香りが高く、風味がとてもいい。しかもオリーブ実に含まれるポリフェノールや栄養分が高いのが特徴。

それだけ新鮮♪ただし、そういう栄養成分はオイルを早く劣化させてしまいます。なので、長期保存には向きません。

なので生産者は予約を取って限定数のみしか『ノヴェッロ』を生産しないし、初めから作らない生産者も多くありません。

通常は長い期間保存できるように沈殿という期間を設けます。栄養成分や不純物を自然沈殿させてから瓶詰するのです。

そうすることで、1年6か月~2年保存ができるオリーブオイルとなります。

沈殿させて瓶詰された最初のオイルを新油と呼んでいます。
(ノヴェッロを新油と呼ぶこともありますが、搾りたてという方が紛らわしくないかもしれません)

ノヴェッロ以外でポリフェノールや栄養分が高いのはこの新油。

月日が経つうちに、だんだん少なくなっていきます。色は、もしそのオイルが緑色だったら、黄金色に変わっていきます。

値引きのオリーブオイルは要注意

輸送・税関の手続きを経て、インポータさんに届くのが2月から3月。つまりオリーブの収穫が始まってから半年後。

新油が入荷するころ、量販店では前年度のオイルを値下げするところが増えてきます。

以前にも書きましたが、オリーブオイルは新鮮なものが美味しいのです。間違っても熟成はしません!!

お得だからと購入するのは要注意。信頼あるところで買わないと、そのオイルは酸化して不味いオイルになっているかもしれません。

酸化してオイルはかえって体に良くないものです。気を付けて選んで欲しいと思います。

有難いことに、取引をしているインポーターさんからお試し品として、新油を送っていただくことがあります。

オリーブオイル新油

春の収穫野菜にどれを使うかとか、講座やイベントで紹介するオイル選びの参考になります。

まとめ

収穫年の最初にできるオリーブオイルが新油。ノヴェッロとは違いますが、こちらもとてもフレッシュです。

長期保存ができるので、ノヴェッロよりは使いやすいでしょう。春に購入するなら古いオイルではなく、是非新油を♪



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