エキストラバージンオリーブオイルの値段が高い理由。お勧めの価格帯

エキストラバージンオリーブオイルは値段にかなりの差があるのをご存じですか。250mlを例にすると300円位のオリーブオイルから1万円以上するものもあります。一般的に高い値段が良いオイル、安いのが普通のオイルと思っていませんか?

値段が高いのには理由があります。でも値段の高いオイルが全て品質がいいとも限らないのです。今回はエキストラバージンオリーブオイルの値段が高い理由お勧めの価格帯とその理由をお伝えします。

オリーブオイルの値段

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こんなに値段の違うエキストラバージンオリーブオイル選ぶならこの価格帯

エキストラバージンオリーブオイルを買う時に、値段を基準に選んでいますか?普通はそうだと思います。でもかなり値段に差がありますね。油の中で値段差が一番激しいのがオリーブオイルではないでしょうか。

オリーブオイルを値段で選ぶ時、考える理由は次のようだと思うのですがどうでしょう。

①100mlあたり100円位
 価格、量ともにお得なオリーブオイルがいいから。それでもサラダ油よりは高い。

②250mlで1000円位のオイル
 もう少し値段の高いオリーブオイルの方が健康によくて美味しそうだから。

③250mlで2000円以上
 加熱料理に使うのはもったいないけど、ドレッシングやそのまま生で使うならいいものを使いたいから。
 
④250mlで10000円以上~
 希少なオリーブで作られていたり、有名ブランドの名をつける値段の高いオイルは、高いからこそ体に良くて美味しいに決まっているから。 

私はエキストラバージンオリーブオイルが体によいと聞いて使い始めたものの、値段の高いオイルは家計に響くので断然①の一番リーズナブルなオリーブオイルを使っていました。オリーブオイルについて勉強するまで何年間も。

結論から言うと、①にはエキストラバージンオリーブオイルと書いてあってもそうとは言えない品質のオリーブオイルがほとんどです。お勧めしません。

②良い品質のものもあります。
③良い品質のものに当たる確率はずっと高くなります。
④全てが良い品質のものだと信じたい。でもそうでないものもあるらしい。

何万円もするオリーブオイルがデパートで売れるそうです。
それほどの価値があるものだと思えて心豊かになれるのなら、きっとそれはいい事でしょう。

私の意見としては、そんなに高いエキストラバージンオリーブオイルを買わなくてもいいものはあるので、そのお値段で沢山の美味しいオリーブオイルを数種類買って料理によって使い分ける方を選びます。
加熱用に②を。生で食べる時に③の価格帯をお勧めしたいです。

エキストラバージンオリーブオイルの値段に違いができる理由

いろいろな油の中で、オリーブオイルほど値段に差がでるものは他にないのですがなぜこんなに値段が違うのでしょう。

理由としては次のようにあげられます。
オリーブオイルの値段 農園の規模の差
 小規模農園で家族経営は設備投資ができない、またはそこまでしたくない。そして収穫量も限られ手作業も多い。
 大規模農園はオートメーション化など多額の設備投資をしているが収穫は多い。

オリーブオイルの値段 気候による収穫量の差
 天候や病虫害に左右されるので沢山収穫できる年とそうでない年がある。

オリーブオイルの値段 収穫時期の差
 まだ緑の若い実を収穫すると、ポリフェノールなど成分がたっぷり入った酸化しにくいオイルになるけど実が硬いのでオイルはたくさん搾れない。
 反対に熟した黒い実だと実に含まれるオイルの量が増えるのでオイルの量は増える。ただし酸化しやすい。

オリーブオイルの値段 有機栽培認定の有無
 有機栽培は手間がかかるが認定されると市場での評価は高くなる。一方、認定を受けるのに多大な費用がかかるので、有機栽培であっても申請しない生産者もいる。

オリーブオイルの値段 人件費と物価
 オリーブオイルを生産している国によって人件費やお金の価値が全く違い、それがオリーブオイルの値段に反映される。

オリーブオイルの値段 輸送費
 日本で販売されているのはほとんど輸入されたもの。
 小豆島など国内生産のオリーブオイルも増えているが、スペインなどのオリーブオイル生産国と比べると大量生産できるほどの規模はなく、オリーブオイル生産にはまだかなり費用がかかるのが現状。

こうやって見ると、日本の農産物で有機無農薬栽培されたものや手のかかったものが一般のものより値段が高いのと同じ。それだけ手間やお金をかけて作っているものには美味しくて、安全・安心という価値があります。
オリーブオイル生産にどれだけ生産者が気を遣っているかによって値段は違うと思います。

値段の高いエキストラバージンオリーブオイルが良いオイルではない理由

250mlで2000円以上のオイルなら品質の良いものに当たる確率が高くなると書きましたが、あくまでも確率です。値段が高ければ高いなりに美味しくて体に良いオイルなら文句はないのですが、そうはいかないのが現状。

そこそこの値段払っても良いオイルあれば納得できるものの、そうでないものもあります。何故?値段が高いのに、、、と思うでしょう。

それは生産者に意識に差があるからだと思います。消費者にできるだけ品質の良いものを届けたいと思う生産者と利益だけを追求する生産者。どの業界にもいますね。

数年前にエキストラバージンオリーブオイル以外のオイルを混ぜて偽装していたことが大きなニュースになりました。よくある話のようですが。

知識の差もあります。
スペインやイタリアなど、大昔から普通にオリーブを作って、食事で当たり前のように使っている人たちは、収穫や搾油によって品質に差がでることを知らない人もいます。美味しくないオリーブオイルをそれが普通と思って食べているのです。

当然そういう生産者が作るオリーブオイルは臭かったりまずかったりします。腐ったりカビの生えた実も一緒に搾ったり、機械の清掃をしておらず、昨年の酸化したものが混じっていることもあるようです。

輸入者・販売者にも問題があります。
普通の油と同じように、腐らないから大丈夫と思って同じように扱うケース。オリーブオイルはオリーブの実を搾っただけのいわゆるオリーブジュースですから取り扱い方によってはすぐに酸化してしまいます。

せっかく高品質のエキストラバージンオリーブオイルを販売してもお店に並んで消費者が手に取る頃には酸化した酷いオリーブオイルになっていることも有り得ます。生産者の努力が無駄になってしまいますね。

コマーシャルで有名人お勧めのオリーブオイルは危険?

オリーブオイルなら健康に良いと思って購入している方には申し訳ありませんが、コマーシャルには騙されないようにしてほしいです。

オリーブオイルはどれでも同じでは決してありません。生産者の苦労を考えると、品質のいいエキストラバージンオリーブオイル100mlが100円でできるわけがありません。健康でいたいのなら、食べる油は是非変えてください。

以前、仲間とあるスペイン生産者のオリーブオイルをテイスティングするスペイン料理食事会を開催したことがあります。品種別に3種類のエキストラバージンオリーブオイルをテイスティングし、分かりやすくお豆腐にもかけて食べ比べてもらいました。

オリーブオイルの値段

エキストラバージンオリーブオイルは種類によって味が違うこと、それぞれが美味しい、ことを感じていただいたあと、最後に有名な某社のエキストラバージンオリーブオイルをテイスティングしていただきました。

美味しいオリーブオイルと比べて、そのひどい風味に皆さん驚いていました。それが普段お使いのオリーブオイルです。いいものを知らなければ、当然それが普通だと思ってしまいますね。

美味しくないだけでなく、健康に害があるとしたら、もう値段が安くても買いたくないと言ってくれた方が多くいました。

更に、その時の参加者の中に、試して欲しい、とオリーブオイルを持ってきた方がいらっしゃいました。小瓶に移してあったので、どこエキストラバージンオリーブオイルなのか分かりません。

においをかいだだけで、うっっ!と来るような機械臭。口に含むのも嫌になるほどの酷いオイルでした。もし知らずに健康にいい思ってこのオリーブオイルを買っている人がいるとしたら、それを売っている会社は罪でしょう。

まとめ

オリーブオイルほど値段に差がある油はありません。でも値段の高いエキストラバージンオリーブオイルがいいオイルとは限らないのです。

値段で選ぶ場合、どれを買ったらいいか分からない時はせめていいオイルに当たる確率などを考えてオリーブオイルを選んで欲しいと思います。コマーシャルに惑わされず、できれば専門家に値段と品質を相談して買うのが理想です。

油は食生活で必ず必要なもの。糖質、たんぱく質と並んで三大栄養素の一つです。どれでもいいと思わず、体が喜ぶ油を摂取することが健康維持に役立つのではないでしょうか。


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